さっぽろ・こども情報マガジン「あそぼ」

つつうらうらに伝わるあそび 北海道のあそび③

寒い冬に なかま と ヒートアップ! 「北海道の百人一首」

 こんにちは。児童会館のうんえい の おしごとを している山田夏央人です。

四季がはっきりしている北海道では、あそびは昔から自然と深くかかわっていたようです。春には、花の葉や幹を楽器に見立てて音を出したり、夏には、きれいな清流で川あそびを楽しんだり、厳しい冬になると、竹を使ったスキーやスケートなど、身近にあるものを使ってたくさんのあそびをしていたと聞きます。

 私たちの暮らす北海道には、古くから伝わるお祭りがいくつもあります。なかでも有名なのは「さっぽろ雪まつり」ですね。

 1950年に始まった このお祭りは、地元の中高生たちが 雪ぞう を作ったのが始まりでした。いわば雪あそびからつながった お祭りとも いえます。寒さのきびしい冬、外に出る きっかけ 作りとして毎年 行われるようになったそうですが、今では日本を代表するイベントとして、世界の人たちが「雪まつり」のために日本に来るほどです。私たちのくらす北海道札幌市が世界中に知られているなんて、うれしいことです。

 さて、冬を楽しむ室内あそびとして生まれたのかどうかは、わかりませんが、なかまと楽しめる 北海道のあそび「百人一首」は 冬の人気のあそびのひとつです。全国にも「百人一首」はありますが、北海道のものはあそび方が ちがいます。

今回は、「北海道の百人一首」をしょうかいします。

札幌市の児童会館のお友だちもあそんでいるよ。

じゅんびするもの・こと

木でできた「下の句かるた」。一人につき ひとつ ゆかに ふだ をおく「じんち」を作る。読み手1人。プレーヤー6人。プレーヤーは3人ずつの2チームに分かれ、それぞれ、「つき(せめ)」「ちゅうけん」「しゅび」の やくわり を決める。それぞれのチームに50枚ずつ取り ふだ をくばっておく。

「北海道の百人一首」のあそび方

①プレイヤーは自分の「じんち」にふだを ならべ、チーム全員で ふだ のおく場所、苦手な ふだ のこうかんなどを相談しておく。

②読み手が下の句を読み上げます。取り手は読まれた下の句が書かれた ふだ を取ります。※相手の「じんち」から ふだ を取った場合、持ちふだ 1まいを相手に わたします。また、お手つきをした場合は、相手から1まい ふだ を受け取ります。

③先に持ちふだが すべてなくなったチームが勝ち。

 「北海道の百人一首」は江戸時代にもあそばれていたという木のふだを使い、読みも取りも「下の句」のみです。ルールはかんたんですが、木に書かれた文字は、現在のひらがなのもとになった旧字体で書かれているため読みにくく、とてもむずかしいです。また、なかまに声をかけ合い、相手チームの持ちふだやチームのようすを つたえながら進めていくのも とくちょうです。  ぼく自身、友だちと生きものを つかまえに川に行ったり、雪だるまを作ったりしたことは、今でも心にのこる楽しい思い出です。北海道の つつうらうら のあそび、みんなも気になるものは見つかったかな? 冬もたくさん あそんでね!

しょうかいした人

山田 夏央人(やまだ なおと)(こども育成課)  

児童会館運営事務局ではたらいています。小学生のころからサッカーをやっていて、大学ではラクロスをやっていました!体を動かすことが大すきです!

絵をかいた人

井内 法子いのうち のりこさん

ミニチュアぞう形作家。身近なものをモチーフにアクセサリーや小さな とうじきのしょっき を作り、ときどきイラストをかいてます。https://www.instagram.com/nonnon.0110

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