さっぽろ・こども情報マガジン「あそぼ」

なまらうまい!北海道の春の魚「サクラマス」

今回は“なまら(ものすごく)うまい“サクラマス”について「さかなりょう理の名人クッキングタツ」こと田口樹(たぐち たつる)さんがおしえてくれたよ。

 

サクラマスってどんな魚?

北海道の春をつげる魚“なまらうまい”「サクラマス」。川にすむ「ヤマメ(ヤマベ)」のなかでも海に出たものは、「サクラマス」とよばれるよ。おもに日本海とオホーツク海にすみ、1年ほどたつと、またうまれた川にもどって たまご をうみ、一生を終える。

 

魚りょう理にちょうせん

きほんの三枚おろし

じゅんびする道具 ほうちょう、まな板、ウロコ取り またはペットボトルのふた、タオル またはキッチンペーパー、ほねぬき

①ウロコをとる。シンクのなかで水を少しずつ流しながらすすめます。ウロコとりの道具をつかって、しっぽから頭にむけてこまかく動かしながら、ていねいにウロコをとっていく。

※力を入れすぎないように。道具がないときは、ペットボトルのふたでもOK。

②ウロコがとれたら、タオルかキッチンペーパーで水気をよくふいて、おなかが手前にくるように、まな板の上にのせる。

③頭(カマ)を落とす。エラの下にある赤いひだの下に ほうちょうの先を入れてカマを切っていく。身をひっくり返して せびれの上から少しずつ、ほうちょうを入れてカマを落とす。

④内ぞう をとる。おしりのあなから カマにかけて、内ぞうにキズがつかないように切り目を入れる。身とつながっている部分を切りはなして、ほうちょうでかき出すように内ぞうをとり出す。

⑤身のまん中の中ぼねについている赤いすじ「血あい」も指でこすりながら、おなかの中をきれいに あらい流し、タオルで水気をよくふく。

⑥下身を切りはなす。おなかがわの白い、しりびれから おびれ まで、少しずつ切りこみを入れる。

⑦身をうら返して、黒いせなか から ほねの上にそって 少しずつ切りこみを入れていく。(※)

⑧ほうちょうの向きをかえて、おびれ に向かって中ぼねの上に切りこみを入れていく。身をひっくり返して、せびれの上からほうちょうを ねかして入れ、おびれ をおさえながら、頭に向かって中ぼねと身を切りはなす。コリコリ音がなるよ。

⑨中ぼねと上身を切りはなす。⑥と同じように中ぼねと身を切りはなす。せなか がわにのこっている小ぼねとエラ、おなかがわについた ほね を取りのぞく。のこった ほね は指で身をさわるとわかるので、そのようなときには ほねぬき で取りのぞく。

注意:おさしみにするときは、お魚やさんで おさしみにできる しんせんなものか を聞いて、食中どくの予ぼうのためにれいとう庫で2日ねかせてから、おさしみにしよう。バーナーがあれば、皮をあぶって食べるのがおすすめ。

 

いろいろな りょう理に ちょうせんしてみよう

きり身は しおやき やムニエル、フライにしてもおいしい。カマや内ぞうは あらじる やおみそしるにしても、おいしいダシが出るよ。内ぞうは せぼね についていた黒い じんぞう で しおづけにするとおいしい「めふん(しおから)」になるよ。

いのちをいただく

わたしたちが毎日、おいしく食べている食事。「いただきます」には、しょくざいになる命と、作ってくれた人への かんしゃ をつたえることばであると言われています。いただいたものを のこさずにおいしくいただく。そして、命ある魚やお肉、野さいがよい かんきょう で育つことも、わたしたちの食や けんこう につながっているのです。「海や森、自ぜん のかんきょうをよごさない」生活もこころがけようね。

しょうかいした人

田口樹(たぐち たつる)さん (札幌市内小学6年生 2024年4月取材当時)

すきな魚はサバ、サワラ、本マス、サメガレイなどなど。すきなアーティストはimase。すきなスポーツはテニス。すきな科目は算数と体育。そんけい する人は、気まぐれクックさん、さかなクン。

絵をかいた人

有賀 一広(あるが かずひろ)さん

イラストレーター 1971年 8月31日長野県生まれ。神奈川県鎌倉市在住。主な仕事に「日本の七十二候を楽しむ ―旧暦のある暮らし―」増補新装版/KADOKAWA) 母の実家には わき水の いけす があって、そこいる どうどう とした大きなコイを引き上げて、お客さんのごちそう としてすっかり食べてしまう。というのが小学生のころ、何ともふしぎな感じがしました。
※いけす:とった魚などをしばらくの間かっておく所

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